10時まで。
「ごめんなさい。ありがとう」
そう電話を切ると、もう一度メールを確認した。
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続きです()
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「10時すぎに神戸につきます。」
久しぶりに届いた彼からのメール。
たった1行だけ。
冷静を装いたくても、明らかに動揺している私の心臓はうるさい。
10時まであと1時間と20分。
彼は、ここに来るのだろうか。
どこかランチに誘われるのだろうか。
とりあえず支度をしよう。
私の心臓は、まだうるさいままだ。
あなたと最後にあったのは春だった。
花見がしたくて一緒に行ったのだけど、前日の雨で桜は散ってしまっていた。
あなたは帰ろうと言ったけど、私はあなたとの最後のデートになるって思ったからそれを拒んだ。あなたのことが本当に好きだった。そして、今も、、、
気づけば10時まであと5分。
私の心臓は、ずっとうるさい。
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前回のお話の続き
彼女目線でした。
まだもうしばらく続きますので、よろしくお願いします。